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マクロスF 小説4巻(最終巻)

マクロスフロンティア  Vol.4 トライアングラー (角川スニーカー文庫)マクロスフロンティア Vol.4 トライアングラー
(角川スニーカー文庫)

(2009/03/01)
小太刀 右京

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一度読むのを挫折していたのですが、劇場版で再燃したため読むこと決意。毎度思うけどやっぱりマクロスの小説版だけに戦闘シーンの描写が難しくて頭をフル回転させながら読んでいました。人物面のところは相変わらず笑える描写があって楽しかったのです。

内容は、最後まで読んでみるとこ納得。アニメ版よりも全体的なところを掘り下げられているので、わかりやすくなってましたね。アニメでは見られないアルトがいました。想像するとちょっと笑えたけども。

さて、ネタばれ兼感想。発売から半年以上経っているのに今更~かもしれないですがね。
ちなみに今までの感想まとめは以下。
・マクロスフロンティア Vol.1『クロース・エンカウンター』
・マクロスフロンティア Vol.2『ブレイク・ダウン』
・マクロスフロンティア Vol.3『アナタノオト』


【前巻までのあらすじ】
ランカはブレラとアイ君と共に旅立ち、シェリルは病気をグレイスに告げられ、アルトはSMSがフロンティアから出ていってもフロンティアに残るというその辺り。ミシェルは亡くなってしまって、ナナセが病院で昏睡状態な現状。

【体はグレイスで中身は男…インプラント、マンフート】
ギャラクシー船団の中の臼砲鑑(ボムケッチ)ブルックナーの指揮官、マンフート。体はグレイスを模したものなので女の人なのだが、経済的には優れた面を持つが軍事面ではアマチュアらしい。インプラント故に脳内はグレイスとネットワークで繋がっており、部下は全てインプラントで自分で指示を出している。そんなマンフートはSMSのオズマと対決。

VF-22S(シュトゥルム・フォーゲル)を使用してカラーはイタリアンレッド。魔笛(デイ・ツアオバーフルーテ、オペラの一種)を使って戦うのですが、オズマはFIRE BOMBERとランカのポップスしか聴かないという徹底ぶりなところが彼らしいなと思ってしまった。そこでランカって出てくるところが、すっかりお兄ちゃんしているよ。(笑)普段反対しているのに。

苦戦の末オズマ勝利なのだが負けたマンフートにネットワークで繋がっていて見捨てるグレイスは悪女そのものですね。しっかしマンフートのことをオタク野郎というオズマ。確かに頭はいいけど機械である部分で戦闘は補っているだけで全くのアマチュアという設定だからなぁ。

【意外な接点…兄弟子の矢三郎と熱血ロックシンガー】
シェリルが早乙女家のお屋敷から出ようとしたときに矢三郎を見つけるとちょうど仮名手本忠臣蔵の五段目に登場する斧定九廊の練習中だった。その時の矢三郎の淫靡さに息を飲んだシェリル。やはり歌舞伎の独特の色気なんでしょうね…矢三郎の格好も白塗りで服も浪人姿だったそうなので。その後、素の顔になって話し始める彼の過去の話を聞くことになるのだけども矢三郎の過去も過酷だった。

矢三郎は早乙女矢三郎となる前は発達していない田舎惑星で生まれた。そこは行ってもいっても岩山と砂漠しかないところで、街に食料や職のために向かうのは貨物列車。その中の家畜が乗るようなところで、屋根からの暑さと摩擦の熱さが伝わってくるような場所で蒸し焼き状態になりながら街に、向かっていたときのこと。少しでも涼しいところに行きたいと貨車の天上に昇ると、丸めがねの炎のように尖った髪で古びたアコースティックギターの男がいたという話でそこでその男は歌ってその歌声を聞き、幼い矢三郎が涙したらしい。

名乗った訳じゃないらしいけど…こんなことするのバサラ以外に考えられないような…シェリルはそれに対してすごく羨ましがっていたけども。確かに羨ましいかもしれない。

その後、矢三郎はアルトにはどうしても勝てない血の部分があるという話でシェリルもランカを思い出して共感していたけども、この二人って芸にかけて手を抜かず、どんなことでも全力でやるところが似ているんだろうなぁ。しかも決して最初っから恵まれているとは言いがたい状態から這いあがってきているハングリー精神とかあるし。

【アルトの中の成長】
バジュラ本星を攻撃するという作戦を聞いているとき、部下たちが戦闘には不慣れであり、色々不吉なことを思う面もあったが、軍隊の中の一人でしかないアルトがそういうことに意義を唱えてしまうことはできないということを感じつつ、いた。でも不吉なことを唱えるのは誰でもできるが不安をかき消すしか現状はないということで思い出したのは父の口癖。

「何一つ予定通りにいく舞台はない」

という言葉。アルトの中でその言葉の本当の意味を噛みしめたと言うことだが、今まで父親のことは反発する対象としてしか描かれていなかったのでこの辺に変化が。

緊急フォールドを終えたあと、帰宅許可がおり、死ぬかもしれないから家族の顔を見ておけという意味だとを知りながらも部下に毅然と振る舞い背伸びをして話す中尉という自分が役柄じゃない気がして「演じている」という事実をひしひしと噛みしめるアルト。

今まで女として育てられてきた自分が理想の日本男児を目指し、その時々の様々な人に合わせてきて、本当の自分というものが万華鏡のように定まらないまま、気楽にやってきた。その現状を見ていたミシェルやオズマの言葉を今になってやっと理解する。つまり意志を貫けってことですね。周りに振り回されてふらふらしているばっかりでしたし。今まで反発したり、道に迷ったりするのが男だと思っていたアルトが成長したようです。

【それは映像では見たくないかもしれない】
結構この小説版では、映像で見てみたい!ということが多いのですが今回はちょっとこれは…という面がありましたね。というのはメルトランのエリエラ・ジフォン大尉からランカが裏切ったという噂は本当かと聞かれたとき、多少フォローした後、相手を納得させる為にした行動。

『すっ、とアルトは生真面目な顔を崩さずに右手の頬の側にあげた。親指をピン、っと手首から直角に伸ばし、握った手の人差し指と小指を開く形で立てる。それは、ランカのデビュー曲“星間飛行”の決めポーズとして知られたものだった』(本文引用)

つまり、アルトのキラッ☆ですよ。しかも真顔キラッ☆。相手のエリエラがが破顔して同じポーズをして礼を言うのだが、メルトランの行動もデカルチャーだわ。何よりアルトの真顔キラッ☆は想像したくない!いや、笑顔ならいいのだろうか。どっちにしても怖すぎる…。不思議なアルトの一面でした。余談ですが、イラストではありましたね。服をシャッフルしたというもので、アルトがランカの星間飛行の服でキラ☆ってしているやつ…アニメで動画では遠慮したいかもしれない。

【シェリルの言葉の意味】
シェリルが楽屋で鏡に向かっているときアルトが現れて「この戦争を生き抜いて必ず帰ってくる。人はひとりじゃ飛べない……飛んじゃいけない。それがわかったから…」ということを伝えにくる。それに対してシェリルが本当は他に言いたいことがあるけど、それを隠しながら恋人ごっこは終わりにしましょうなんて言いだし、反論するアルトの唇をふさぎ「言わないで」という。このシーン、アニメでもあってこの後、「全部言われたら歌えなくなる」「ランカちゃんを助けなさい。それができたら続きを聞いてあげる。必ず帰ってくるのよ」に繋がるのですが、正直なぜシェリルがこんな行動をしてこんな台詞を言ったのかイマイチわかっていなかったんですよね。

ただ今回の小説版では台詞以外のところでシェリルの葛藤が描かれていたのは見所。シェリルとアルトが思いが通じあって恋人同士になるのは簡単だけども、そうなってしまうと、アルトは自分たちや自分たちを裏切ったと思われているランカを殺してしまうかもしれない。そうするとアルトはシェリルだけのものになるが、その後シェリルを亡くし、ランカ殺したアルトが幸せであるはずがない。そうなると、アルトはシェリルのものになるがそんな愛する人が不幸になることをシェリル・ノームがするだろうかということを考えたとき、それは否で彼が愛した誇り高い女でいることを決意したという心情だったということ。他にも死を決意したシェリルは自分が燃え尽きたあとは、ランカとアルトが幸せいなればいいとまで考えていたという小説版は後のランカに頬を叩かれるあのシーンへの伏線かなと。しかしあのシーンはアニメでも好きなシーンなのですがこれを見ると尚シェリルが好きになりましたね。

【歌舞伎はアルトの中で生きている】
部下のマルヤマが瀕死の状態で着艦した際、もう殆ど物も見えていない彼がアルトを母親と勘違いし、それに気づいたアルトが彼の母親を演じるというところだったり、アルトが乗っていたVF-171が爆破されて助かった後、VF-25Fで出て行く時に化粧をして出ていったり…化粧のところはクランが驚いていたなぁ。いや普通に歌舞伎の化粧して戦闘って…ねぇ。そして戦い中に歌舞伎十八番『助六所縁江戸桜』の台詞をいいつつ戦うという…独特な戦闘方法。小説版は最後までアルトの中の歌舞伎の部分大事にしたなぁって感じがしましたね。本編では最後の方忘れているくらいだったのに(あまり関係なかったので)

【亡くなってからもいいとこ取りのミシェル】
VF-171が爆破されてEXギアで脱出するとき爆破で吹き飛ばされて眠っていた時の一時の夢で昔懐かしく感じる学園生活にいたアルト。起こしたのはミシェルでそこには他にも仲間がいた。退屈だった学園が輝いて見えて、それが消えたあと光の中でアルトの前にはミシェルが立っている。

ミシェルは結局アルトが戦争の中で揉まれて悲しい思いをして汚れて欲しくなかったことを告白。そして、ミシェル自身アルトのことを一番よくわかっているつもりだと言う。確かにいろんな思いをしてきたミシェルだからこそアルトを心配していたんだろうなぁ。アルトを認める発言「お前はお前でいい」はいいねぇ。良い台詞をいい場所でいうなぁ…これもアルトの夢のなかだけども。

その後意識を取り戻し顔の横にポケットから飛び出たミシェルの遺書が流れていくのを見える。遺書の内容は『Show must go on』(お前の舞台を続けろ)ということで、その言葉に励まされながら「さようなら…ミシェル。いつも私を見守ってください」なんてアルトはいうんだけども…どうもアルトはミシェル相手だとアルトの中の「おんな」の部分が出てしまうんだろうか。2巻とかで色濃く書かれていたけども。

【大まかなまとめ】
ギャラクシーの(グレイスの)陰謀を阻止。ランカをアルトが助け、ランカがシェリルを説得して歌姫二人は歌で戦う。クランはミシェルの機体で戦闘。いろんな人の力を借り、アルトはグレイスを倒して終了。大気圏のある惑星で初めてアルトが念願の空を飛んだところで終了。戦闘時に過去マクロスキャラが出てくるのは魅力的。ただ、戦闘シーン読むときはちょっと用語が多くて苦戦してました。

あと、取り上げなかったですが、アルトの父嵐蔵や矢三郎が、バルキリーで戦うアルトを認めていて親子関係は修復されそうな感じでしたね。

【ボーナストラック:コズミックエッグはなんかBL的目線で見てしまった…清い友愛かもしれないが】
本編終了後に番外編がついてました。それは、アルトが芸能科から航宙科に来た当時の話。アルトとミシェルがメインの話で、当時まだEXギアを使いこなせなかった頃の話で。アルトとミシェルのやりとりが妙にカップリング的な感じがする。自分腐の目線で見ているかといわれると否定はできないけども、ほんとミシェルアルトに対してはヤバイよね。

今回、EXギアを使って卵を持ち上げて見せてくれというミシェルにバカにされたとアルトは怒りつつもやるのだが、卵を持つのが失敗して割れて顔にかかるって…おいっ。白濁の液体が…とか本文に書かれると変な想像してしまいそうだ。

その後表現とかもアルトに可愛いだの美しいだのもう……なんか本編で物足りなかった分なのか本文の表現もすごい。ミシェル×アルトイチオシなのか?!そうなのか!?アルトは結局努力して卵の代わりにポテトチップスを使って持ち上げれるように練習するっていう話で終わりでした。

でも本編そのまま終わりよりも最後この話があったのでちょっと和みましたね。以上、あらすじ混じりの感想でした。色々前の巻まで気になった性的な描写はなかったですね。ある意味ではアニメより綺麗なまとまり方だったのかも。最後まで読めて面白かったですね。ノベライズはアニメでわかりづらかったところがわかりやすくなることがだいたいなので好きだったりします。最初は苦手かな~と思ったところもあったけども全体的に慣れてくると、とても面白かったです。気になるのはちょっと番外編とか見たいかなと思ったところ。まあ、その辺は別メディアで補われてるんだろうなぁ。
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Theme:マクロスF - Genre:アニメ・コミック


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